抗精神病薬に伴う副作用のひとつで、もっとも重篤なもの。薬を投与後、または増量後の数日から2週間以内に、38度以上の高熱、錐体外路症状(筋固縮や振戦など)、自律神経症状(発汗、血圧変動、頻脈など)、意識障害などが現れる。進行すると、脱水、腎臓や肝臓の障害を引き起こす。命にかかわることもあるため、悪性症候群が疑われる場合は、すぐに抗精神病薬の投与を中止し、適切な対応が必要となる。