うつ病が疑われる時、入院をした方がいいとお医者さんに言われることがあります。
また、身近な方に、一度入院をして休んだ方が良い、と言われることもあると思います。
そんな時、入院を本当にした方が良いのでしょうか?
ふと、そんなことを思っているのであれば、この記事が参考になると思います。
結論から言うと、うつ病での入院を私はすべきではないと考えています。
実際、私もうつ病と診断された際、お医者さんから入院を勧められました。
その時は、仕事上で取り組んでいたプロジェクトが途中だったこと、また、収入面の問題があり、休職して入院するという選択はしませんでした。
ただ、それは結果としては良かったです。
なぜなら、そのことをきっかけにしてうつ病の原因である心と体の環境整備に着手することができたためです。
結果、今では、うつ病になる前より心身ともに豊かな状態になることができています。
この記事では、当時学んだことを中心に、入院するとどのようなことが起こり得るのか、をお伝えしていきたいと思います。
うつ病で入院するとどのような治療を受けるのか?
うつ病とは、骨折や盲腸で入院するのとは異なり、入院して治るようなものでもありません。
あくまで、症状の一時的な緩和、のための手段と考えておいた方がいいでしょう。
(もちろん、病院によっては様々な取り組みをしていることはあります)
入院した後に行われることの代表的なものは、次のようなものが多いようです。
- 生活リズムを整える(規則的な生活。食事・睡眠・運動)
- 投薬(抗うつ薬などで症状を抑える)
- カウンセリング(話す。打ち明ける。)
- 監視(自傷他害の可能性がある場合)
入院をきっかけにうつ病が悪化してしまう可能性
うつ病とは、心と体のバランスを崩すことが、その根本的な発生原因になります。
入院をすることで、一時的にストレスの原因である環境から離れることができます。それによって一時的に体調がよくなることはあるでしょう。
ですが、人間は賢いもので、頭の奥底ではそれまで感じていたストレスの存在を意識し続けているのです。
他人は騙せても、自分は騙せない、というやつです。
結果、根本原因がなくならないまま、時間の経過と共に症状が表に出てくる。場合によっては、時間の経過が原因で、さらにストレスが増してしまうケースも少なくないと思います。
結局は、根本原因をどうするか?どう無くすか?どう小さくするか?を考え、行動することでしか、問題は解決しません。
僕自身、時間の経過が問題を解決してくれるとずっと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
遅かれ早かれ、原因には立ち向かい、変化させる。そういうものだと思います。
僕が結果として行ったこと
入院したくても当時できなかった僕は、当時行っていたマネージャーの仕事を下ろしてもらうことにしました。
そして、勤務形態もフレックスに移行し、朝の通勤ラッシュを避けて、体調を優先して出社することにさせてもらいました。
この結果、起きた変化は、体への負荷の低減です。
当時は、人間関係のストレスや、持っている職責に対してのストレスによって、体は常に疲れている状態でした。
寝ても体が休まらない。疲労が蓄積する。結果、体が起点となって心が疲れる。心が疲れるので、それが原因で、体がさらに疲れる、という悪循環スパイラルだったのです。
これが、逆のスパイラルになります。
体への負荷が減る。体力に余裕ができることで、心の余裕ができる。それによって、普段の仕事や生活での判断力が上向く。結果、行動ができるようになり、それによって人間関係や仕事の結果を変化させることができる。
ストレスの原因に対して対処することでストレスが低減する。結果、体の負荷が減って、、、といった具合で良循環スパイラルになっていきました。
こうすると、抑うつ薬も役に立ちます。より行動できる量が増えるからです。
こうして僕は行動量が徐々に増やすことができ、根本原因への対処をすることができました。
入院せずに心と体を整える方法とは?
根本原因を変化させるためには、何が必要なのか。
ずっと僕も考えていましたが、結論は次の3つでした。
- うつ病を正しく知る
- 働き方を知る
- 生きてくスキルを知る
今、なぜ、このような状態になっているのかを知った上で、お金を稼ぎながら、自由に生きていくために必要なスキルを知って身につける。
遠回りのようですが、結局は、この3つに取り組むしかありません。
必要なのですから、早く取り組むか遅く取り組むかのいずれかしか選択肢はないのです。
それであれば、どちらを選ぶか?当然、なるべく早く取り組んだほうがいいわけです。
ただ、自分自身、うつ病の症状がひどかった時のことを思い出すと、思考力が落ち、落ち着きもなくなり、不安を感じている中で、自分がやるべきことがまとまって情報として入ればよかったなと思います。
このブログは、そんな過去の自分に宛てた内容でもあります。
必要だったことをご紹介していきたいと思います。