薬物療法を行う精神科医と精神療法を行う治療者が別々で、チームとしての連携はなく、治療が分離している状態を指す。アメリカでは一般に、精神科医の診察時間は短く頻度も少ない一方で、精神療法の治療者は精神医学の訓練を受けていない。そのため、両者ともに、患者の病状の悪化や危険なサインを見逃す可能性が高い。臨床的にはもちろんのこと、訴訟における責任の所在が曖昧なことから、社会的な問題となっている。日本でも精神療法(またはカウンセリング)を目的に、主治医とは別のクリニック等を受診する患者が増えており、検討すべき問題である。