病気、あるいは病態に関する患者自身の認識のこと。身体疾患とは異なり、統合失調症や妄想性障害などといった精神疾患の患者の多くは病識がない病識の程度はさまざまなレベルがあり、病気を完全に否定している状態を「病識欠如」といい、治療が困難なことも多い。また、病気とは認識できないまでも、「本当の自分ではない」「自分が変わった」など漠然とした感覚をもつこともあり、これは「病感」とよばれている。病識の有無や程度は、治療や疾患の経過に伴って変化する。