イギリスの児童精神分析家ウィニコットが提唱した概念。乳幼児が、母親と心理的に分離していく際に、母親の代わりとして安心感を得るような対象のこと。おしゃぶりや毛布、ぬいぐるみなどがよくみられる。大人になってからも薬が移行対象となることがよく知られている。その場合、薬がこころを落ち着かせるもの、医師との分離に耐えるためのお守りという重要な意味をもつ。